アトピー性皮膚炎dermatitis
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎の主な症状は痒みのある湿疹が良くなったり悪くなったりをくり返します。
赤みがかった湿疹やプツプツとした湿疹、水分の多いジクジクとした湿疹、ゴツゴツとしたしこりのような湿疹ができ、掻いてしまう事によって皮膚が厚く硬くなり、かさぶたもできたりします。
発症部位にも特徴があり、個人差がありますが、顔、耳、首回り、わきの下やひじの内・外側、ももの付け根、膝の表・裏側などにみられます。
手や顔など人目につくところの症状がひどいと人前に出るのが億劫になり、日常生活に支障をきたす場合もあります。
しつこい痒みのためストレスを訴える場合も少なくありません。
*アトピー性皮膚炎の原因
生活環境やストレス、体質的なものと複雑に関係し合って発症しますが、詳しい原因やメカニズムは未だ十分にわかっていません。 個人差のある症状、経過など治療効果をみながら注意深く治療する必要があります。
*体質
生まれつきアレルギー反応を起こしやすい体質(アトピー素因)があります。アレルギー性結膜炎や鼻炎、気管支喘息を合併していることがあり、家族にもこれらやアトピー性皮膚炎の病歴がよくあります。
*アレルギー
ハウスダストやスギ・ブタクサ等の花粉、卵や牛乳等の食品、住宅建材の処理剤などによるアレルギー反応が関わってきます。 発症する条件は患者様のよって様々ですので、お気軽にご相談ください。
*ストレス
環境の変化など、精神的ストレスを感じる事により、アトピー性皮膚炎を発症したり、症状が悪化するケースがあります。
小児アトピー性皮膚炎
乾燥肌による敏感肌にアトピー素因が重なって発症する慢性の皮膚炎ですが、乳幼児は皮膚が薄く皮脂も少ないためとくに皮膚が敏感です、乳児では症状が2カ月以上、幼児期以降では6カ月以上続く時に本症と診断します。国内の小児の2割近くにアトピー性皮膚炎がみられ、決してめずらしいものではありません。
患児には喘息(ぜんそく)やアレルギー性鼻炎などのアトピー疾患の合併がしばしばみられます。
小児アトピー性皮膚炎の症状
乳児では生後2カ月目ごろから、頬や口のまわり、頭部などにかさぶたのついたじくじくした皮膚炎がみられ、次第に首から前胸部、肘(ひじ)や膝(ひざ)の 内側にも同様の症状が広がっていきます。
幼児期から学童期にかけては首、腋(わき)の下、肘や膝の内側にかさかさした皮膚炎がみられるとともに、体幹とくに側胸部に鳥肌のように毛穴が 盛り上がった、いわゆるアトピー肌がみられ、とくに冬季には肌が全体に乾燥して粉を吹いたようになります。慢性的にかくために皮膚は厚くごわごわしてきます。
アトピー性皮膚炎の予防方法は?
こまめな掃除や空気をきれいに保つ必要がありますので日常の掃除や換気に気をくばってみてはいかがでしょうか?
特にジュータンやソファー寝具にはダニが生息しやすくアレルギー症状を引き起こす原因ともなりますの注意する必要があります。
*スキンケアでしっかり洗浄と保湿をしてください。
皮膚には日常生活している中ででる汗やホコリそして多くの雑菌が付着しています。その雑菌で皮膚に刺激を与えてしまい症状の悪化や皮膚の感染症へとつながります。常に肌を清潔に保ち清潔にすることを心がけましょう。
洗浄のポイント
タオルやブラシでゴシゴシこすらずネットなどでしっかり泡立て優しく洗いましょう。
保湿
洗浄後は肌が乾燥しますので、しっかり保湿しなければいけません。低刺激な保湿ローションをたっぷり手の平を使いなじませてください。
当院でも無添加のケア用品がございますので、お気軽にご相談ください。